プレスリリース
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【記者発表】引きこもり症状の持続と身体不調の増加は思春期の希死念慮リスクと関係 ―東京ティーンコホートで精神症状の経時変化を網羅的に分析―
発表のポイント 一般の思春期における様々な精神症状の経時変化を網羅的に分析し、持続する引きこもり症状と増加する身体不調がどちらも希死念慮のリスクであることを見出しました。 思春期の精神症状の自殺リスクは経時変化のパターン(持続、増加、減少など)によって異なることがわかっていますが、過去の研究ではそれぞれ一種類の症状の経時変化しか分析されていませんでした。本研究はさまざまな精神症状の経時変化を同時に分析… More -
【記者発表】思春期の脳とこころの不調の予防にいじめの防止が重要
発表のポイント 思春期早期の2時点において、脳内の神経伝達物質の機能が低いとこころの不調が多く、また2時点の変化(差)として、神経伝達物質機能がより低くなるとこころの不調がより多くなることを明らかにしました。さらに脳内の神経伝達物質機能は、いじめ被害があると低く、いじめ被害を受けた児においては、援助を求める傾向がある場合に高いことを明らかにしました。 思春期の複数時点におけるこころの不調と脳内の神経伝… More -
【記者発表】神経修飾機構を模した自己制御機能の導入による レザバーコンピューティングの高性能化
キーワード: レザバーコンピューティング、神経修飾機構、物理実装、エッジAI
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【記者発表】時間符号スパイキングニューラルネットワークの 発火頻度を低減した学習に成功
キーワード: スパイキングニューラルネットワーク、テンポラルコーディング、エッジAI
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【記者発表】新型コロナウイルス排出と粘膜抗体の関係を解明
【本研究のポイント】 鼻粘膜上の分泌型Ig-A抗体注1)が新型コロナウイルス患者の感染性ウイルス排出を防ぐ可能性を示唆 分泌型Ig-A抗体は他抗体よりも鼻粘膜のウイルス量や感染力を強く抑制する傾向を示唆 呼吸器ウイルスの感染抑制における分泌型Ig-A抗体の臨床的意義を立証 【研究概要】 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院理学研究科の西山 尚来 博士後期課程、岩見 真吾… More
~呼吸器ウイルスのヒト間伝播を制御・予防する第一歩~ -
【記者発表】助けを求められず自殺リスクの高い思春期児童の一群を 深層学習技術で同定 ―東京ティーンコホートの児童本人と養育者による評価から―
発表のポイント 思春期児童の精神症状の多様な変化パターンが5つの特徴的なグループに分けられることを見出しました。そのうち本人の苦痛が養育者から見逃されていた一群は自傷や希死念慮のリスクが高く周囲に助けを求めない傾向がありました。 思春期児童本人と養育者が評価した思春期児童における多くの精神症状とその時間経過に伴う変化について、同時に扱うことを深層学習(ディープラーニング)技術により可能とし、精神病理の… More -
【記者発表】AI技術で新型コロナウイルスの進化メカニズムを分析
【本研究のポイント】 新型コロナウイルスの進化に伴うウイルス排出パターン注1)の変化をAI技術で分析 ヒトの行動とウイルスの進化は複雑に関連している可能性を示唆 潜伏期間や無症候期間などの症状の変化はウイルスを進化させる選択圧注2)と関連 【研究概要】 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院理学研究科のパク ヒョンギ 特任助教、岩見 真吾 教授らの研究グループは、北海… More
~ウイルスの進化予測を踏まえた感染症対策の第一歩~ -
【記者発表】糖を食べると痛覚応答が抑えられる仕組みを解明 ――個体の栄養状態に応じた末梢痛覚のチューニング――
発表のポイント ショウジョウバエの幼虫は、一時的な空腹を経たのちに糖を摂食すると、痛覚応答が抑制される。 糖の摂食による痛覚抑制を担うニューロン群「SDGs」をハエの脳内から発見し、それらがインスリン経路により活性化されて末梢痛覚を調節する仕組みを明らかにした。 本研究は、個体の栄養状態に応じた末梢痛覚チューニングの作動原理を解明し、疼痛治療法の開発に向けた新たなコン… More -
【記者発表】新規クロマチン凝集因子の発見
発表のポイント これまで機能に謎の多かったタンパク質HMGA2がクロマチンを直接凝集させる活性を持つことを明らかにしました。 クロマチンの凝集活性を持たない変異体HMGA2を作出することに成功し、HMGA2の凝集活性こそが神経幹細胞の維持に重要であることを見出しました。 今後、HMGA2の関与する個体発生やがん、細胞老化といった生命現象の理解に貢献することが期待されま… More
―HMGA2はクロマチンを直接凝集させ神経幹細胞の維持に貢献する― -
【記者発表】思春期における心理的困難さと脳の発達との関連を解明
発表のポイント 思春期を対象としたコホート研究により、13歳から16歳にかけて心理的困難さが高まる人では、ミスマッチ陰性電位という脳波の反応が経時的に低下することを明らかにしました。 思春期における脳の発達と心の不調との関連については、精神疾患のリスクが高い人に対象を絞った研究や、一時点での関連を調べた研究が報告されてきましたが、本研究では、思春期一般人口で生じる心の不調の変化… More