プレスリリース

 
  • 【記者発表】脳自身が生み出す活動と外界からの入力による活動を大脳神経回路が分離する新しいメカニズムを解明

    発表のポイント   小型霊長類マーモセットの大脳皮質において低次視覚野と高次視覚野で自発活動(脳自身が生み出す活動)と視覚応答の空間的パターンを比較したところ、低次視覚野では自発活動と視覚応答のパターンが似ているが、高次視覚野に向かってパターンが異なってくる(直交化する)ことを発見した。   大脳皮質の階層的ネットワークが、自発活動と視覚情報を分離する新しいメカニズムを解明した。 &nb… More
     
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  • 【記者発表】「遅い」のに高効率な情報処理技術を開発
    生体神経組織の動作を模倣した低消費電力なトランジスタの動作実証に成功

    * この記事は東京大学大学院工学系研究科のプレスリリースサイトの転載です。

    ポイント

    固体中のイオンの動き制御により生体神経組織の動作を模倣できる低消費電力な素子を実証 ゆっくりとした素子動作でありながら高効率な情報処理を実現できることを明らかに 非常に小さな電力で動作するエッジデバイスへの活用に期待

    開発した生体神経組織の動作を模倣するトランジスタ
    ※原論文の図を引用・改変したものを使用しています。

    概 要


     国立研… More

     
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  • 早期ストレスが雄マウスの注意欠陥を形成する

    発表内容

     東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)機構長、主任研究者であるハーバード大学のヘンシュ貴雄教授の研究室は、臨界期における不充分な養育が雄マウスの注意欠陥をもたらすという証拠を示しました。興味深いことに、雌マウスでは同様の影響は見られませんでした。注意欠陥の症状は、睡眠の乱れと前帯状皮質(ACC)におけるドーパミン受容体の不均衡な発現と関連していました… More

     
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  • 【記者発表】シナプスの結びつきの強さが睡眠の量と質を一定に保つ仕組みに関与する

     日々の睡眠の量と質を一定に保つ仕組みを調べるため、脳の神経細胞同士の結びつき(シナプス)を増強する分子ツールと、シナプスと脳の活動の関係を予測する数理モデルを開発しました。その結果、前頭葉でシナプスの結びつきが強くなると眠りが始まり、眠るとその結びつきが弱まることが分かりました。

     私たちは睡眠不足になると、いつもより長く、そして深い睡眠を取って、全体的な量と質を一定に制御(恒常性を維持)しています。… More

     
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  • 【記者発表】エムポックス感染者の隔離はどのように終了するのが良い? ~隔離終了タイミング検証のシミュレータを開発~

    【本研究のポイント】   エムポックス感染者に対する現行の約3週間の隔離ガイドラインは、隔離期間を遵守した感染者からの95%以上の伝播防止が可能であり、妥当な措置であった。   個人のウイルス量を評価できる検査(従来のPCR検査など)の導入により、隔離期間を不必要に長くすることなく、効果的に管理する可能性が期待できる。 【研究概要】  国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院理学研… More
     
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  • 【記者発表】予測をうまくつかえない脳、自閉症の新たな発見

     国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所 微細構造研究部の一戸紀孝 部長、精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部の松元まどか 室長(現:京都大学 京都大学 医学研究科附属脳機能総合研究センター 臨床脳生理学分野 特定准教授)、飯島和樹 研究員、東京大学 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)のZenas Chao准教授、東京工業大学 科学技術創成研究院の小松三… More

     
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  • 【記者発表】うつの自覚症状と他覚的評価のかい離に関わる脳回路を発見
    ――自覚・他覚の優位性と脳内ネットワークとが関連――

    発表のポイント  気分障害において、うつの自覚症状が優位な群では他覚的評価が優位な群と比べて、前頭極-楔前部間の脳機能的接続が大きいことを見出しました。  うつの自覚症状と他覚的評価のかい離に関わる脳神経基盤を明らかにした、初めてのfMRI研究です。  本研究の結果は将来的に、気分障害の診断や治療方針決定の一助となる可能性が期待されます。



    前頭極-楔前部間の脳機能的接続

    概要

     東京大学国際高等研究所… More

     
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  • 【記者発表】頭頂葉の不安定な神経活動が生み出す アルツハイマー病の非記憶系症状 ――神経活動の時間特性が結びつける脳の萎縮と認知症状――

    発表のポイント  アルツハイマー型認知症の非記憶系症状(注意の障害など)は、左頭頂葉の変性が引き金となって起こされる大脳ネットワークの活動異常と関連していることを明らかにしました。  左頭頂葉の神経細胞の変性は、同脳部位の神経活動を不安定にし、さまざまな情報を統合処理する能力を低下させていました。  そのような左頭頂葉の活動の変化は、脳全体に広がるデフォルトモードネットワークという神経ネットワ… More
     
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  • 【記者発表】思春期にヤングケアラーの状態が長く続くと 精神的な不調を 抱えやすくなることを確認

     東京都医学総合研究所(所在地:東京都世田谷区、理事長:田中啓二)社会健康医学研究センター ダニエル・スタンヨン研究員(現 英国ロンドン大学キングスカレッジ)、西田淳志 センター長、東京大学(所在地:東京都文京区、総長:藤井輝夫)大学院医学系研究科 精神医学分野 笠井清登 教授(同大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)主任研究者)、安藤俊太郎 准教授らの研究グループは、思春期に… More

     
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  • 【記者発表】思春期におけるインターネットの不適切使用が精神病症状 および抑うつのリスクを高めることを確認

     東京都医学総合研究所(所在地:東京都世田谷区、理事長:田中啓二)社会健康医学研究センター 西田淳志 センター長と国立精神・神経医療研究センター(所在地:東京都小平市、理事長:中込和幸)精神保健研究所 成田瑞 室長、東京大学(所在地:東京都文京区、総長:藤井輝夫)大学院医学系研究科 笠井清登 教授(同大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)主任研究者)、安藤俊太郎 准教授らの研究… More

     
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