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根東 覚

イメージングコアマネージャー

特任准教授

視覚情報処理に関する神経回路の解明

研究概要

私たち人間や動物は、周囲の環境を感じたり、また物事を記憶したりして、行動を決めています。動物が周囲の環境をどのように認識し、行動を計画し、運動を制御するのか?これらの過程の中でも、特に外界の情報が大脳回路によってどのように認識されるのかといった部分に興味を持ちその解明に向けた研究を行っています。
この解明に対して、単一細胞レベルと複数のニューロンが作る神経回路レベルでの2通りのアプローチを試みています。単一細胞レベルの研究では1個のニューロンは樹状突起のどこにどのような情報を受け取り、それらがどのような仕組みによって統合・情報処理され外界の情報を表現するのかをシナプスをイメージングして調べています。また神経回路レベルの研究では、同じ外界の情報に反応する細胞の空間分布、回路構造や回路の規模、回路の出力様式の解明に取り組んでいます。大脳の領域ごとに存在する大域ネットワーク回路の中にある同じ情報を共有するより小さなサブネットワーク回路について、詳細をイメージングと形態学を組み合わせて明らかにしていきます。
得られた知見を人工知能に実装することで、より生物に近い情報処理を行う人工知能の創出に貢献できる可能性を考えています。

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主要論文

Kondo S, Yoshida T, Ohki K (2016) Mixed functional microarchitectures for orientation selectivity in the mouse primary visual cortex. Nature Communications 7:13210.

Kondo S, Ohki K (2016) Laminar differences in the orientation selectivity of geniculate afferents in mouse primary visual cortex. Nature Neuroscience 19:316-319.

Kubota, Y, Kondo, S, Nomura, M, Hatada, S, Yamaguchi, N, Mohamed, A A, Karube, F, Luebke, J, Kawaguchi, Y (2015) Functional effects of distinct innervation styles of pyramidal cells by fast spiking cortical interneurons. eLIFE e07919.

Kondo S, Okabe S (2013) Two-photon microscopy analysis of cell dynamics of microglia. Molecular Biology of Cells: Microglia; Methods and Protocols. Edited by Joseph B and Venero JL. Humana Press, New York, 319-335.

Kondo S, Kohsaka S, Okabe S (2011) Long-term changes of spine dynamics and microglia after transient peripheral immune response triggered by LPS in vivo. Mol. Brain 4: 27.

略歴

1989年 金沢大学工学部工業化学科卒業
1991年 東京工業大学大学院総合理工学研究科修士課程修了
1995年 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(廣川信隆教授研究室)
神経細胞内物質輸送の研究に従事
1995-1997年 マックスプランク研究所研究員(Alain Marty博士研究室)
小脳神経回路シナプス伝達の研究に従事
1997-2004年 生理学研究所大脳神経回路論研究部門助手(川口泰雄教授研究室)
大脳神経回路シナプス伝達とシナプス結合の研究に従事
2004-2010年 東京大学医学部神経細胞生物学分野講師(岡部繁男教授研究室)
大脳シナプスの生体内での動態研究に従事
2010-2018年 東京大学医学部統合生理学分野講師(大木研一教授研究室)
大脳視覚野神経回路の機能構築研究に従事
2018年-   現職