2026年1月28日、京都市立西京高等学校附属中学校の3年生5名が、修学旅行(校外学習)の班別研修(企業・大学訪問)の一環として、IRCNのZenas Chao准教授の研究室を訪問しました。また、脳科学に興味を持つ東京の中学生1名もディスカッションに参加しました。

簡単な自己紹介の後、まず、西京高等学校附属中学校の皆さんが、「理想の未来」について「音楽」を切り口とした自分たちの仮説についてスライド発表をしました。その内容についてChao准教授からコメントや質問があり、提示されたアイディアについて理解を深めた後、現在どのような先端研究の技術があり、どのようなことが可能なのかが紹介されました。
次に、Chao准教授は、発表の中にあった「脳波を読み取って自分の創造する音楽を出力する」ことに注目し、ヒューマンマシンインターフェース(human machine interface)に話題を広げ、それがどのように活用されているのか、障害がある方の自立支援などの実用例を用いて分かりやすく説明しました。それから話題は脳の活動のデコーディングへと移り、さらに、中学生のスライド発表のキーワード「accuracy」に注目し、見たもの、夢、考えたことをデコーディングした場合、その「accuracy」とは何か、またそれをどのように判断するのかについて、中学生と研究者がともに考察を深めていきました。

最後に、実際に脳の活動の測定に使用している装置としてEEGキャップ(ジェル使用型、ドライ電極型)や近赤外分光法(fNIRS)システムが紹介され、中学生の有志2名の脳波を、ドライ電極型EEGキャップを用いて測定するデモンストレーションが行われました。

初対面で英語によるディスカッションということもあり、はじめは双方にも緊張がみられましたが、Chao准教授の軽快かつユーモアを交えた進行のもと、終始活発な質疑応答が展開され、研究の社会的意義や技術的課題について理解を深める有意義な対話の機会となりました。