宇宙・地球・生命…その起源はどのようなものだったのでしょう。私たちは歴史のなかで、たえずこの問いに向き合ってきました。
東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、東京工業大学地球生命研究所(ELSI)と当機構との合同一般講演会「起源への問い」では宇宙・地球・生命の起源について、今どこまで解き明かされているかその最先端のサイエンスをわかりやすくお話しするとともに、起源を問うとはどういうことなのかという根源的な話題について、サイエンティストの対話を哲学者がモデレートします。

皆様のご参加をお待ちしております。

日時: 2019年1月20日 13:00-16:30(開場12:30)

会場: 日本科学未来館 未来館ホール(お台場)
            〒135-0064 東京都江東区 青海2-3-6
            •新交通ゆりかもめ 「船の科学館駅」下車、徒歩約5分/「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分
            •東京臨海高速鉄道りんかい線 「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分

対象: 高校生以上

参加費: 無料

定員: 300名
            応募多数の場合は抽選となります
            •抽選は学生、初回参加者、既参加者の枠を設け各枠内で行います
            •抽選の結果は、当選、キャンセル待ち、落選のいずれかをお知らせいたします
            •キャンセル待ちでお知らせした方には、当日のキャンセル待ちをご案内いたします

申込: 応募フォームよりお申し込みください(1月7日締め切り)

通知: 決定の通知は1月8日頃にご連絡いたします

お問い合わせ: 047-136-5981 / Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp(Kavli IPMU広報)*_at_を@に変えてお送りください

*詳細は下記もしくはこちら(PDF)をご参照ください


プログラム
13:00-13:40
講演1: 細胞を創って理解する生命の起源
講師: 車 兪澈 (ELSI 特任准教授)
専門: 合成生物学
今から40億年以上前、生命(細胞)の種となるプロトセルからLUCAと呼ばれる最初の細胞が誕生し、ここから我々の知るモダン細胞に進化していったと考えられています。しかし、プロトセルがどのようにLUCAに進化したのかについてまだ何もわかっていません。我々は人工的に分子から生きた細胞を作ることで生命誕生の鍵を探ろうとしています。物質から生命現象が創発するためのルールがわかれば、生命誕生の謎が解けるかもしれません。


13:45-14:25
講演2: 人間知性の起源
講師: 酒井 邦嘉 (IRCN 主任研究者, 東京大学 大学院総合文化研究科 教授)
専門: 言語脳科学と脳機能イメージング
人間の知性や知的能力は、どのような起源があるのでしょうか。その奥深い問題に答えるには、生得的で普遍的な言語能力について知る必要があります。人間の言語(自然言語)は、他の動物のコミュニケーションとどのように違うのでしょうか。また、言語や芸術に見られるような人間の創造的な能力は、どのような脳と神経の基盤によって担われているのでしょうか。本講演では、そうした人間知性の起源について、科学的に考えてみます。


14:45-15:25
講演3: 幾何学で宇宙の起源に迫る
講師: 中島 啓 (Kavli IPMU 主任研究者)
専門: 表現論、幾何学
測量に起源をもつユークリッド幾何学は、人間の周りにある目に見える図形の性質を調べる数学の分野です。デカルトは、座標の考え方を導入し、図形を数を使って取り扱うことを可能にしました。座標を用いて幾何学は発展し、目には見えない抽象的な空間が取り扱えるようになっていきます。本講演では、空間概念の発展を振り返りつつ、宇宙の起源にせまるためには、こういった最先端の幾何学、あるいはまだ発見されていない幾何学が必要とされていることを紹介します。


15:30-16:00
座談会: 起源を問うとはどういうことか
モデレーター:信原 幸弘 (東京大学 大学院総合文化研究科 教授)
専門:心の哲学
起源を問うとはどういうことなのか。異なる領域で起源に迫る3名のサイエンティストの対話を哲学者がモデレートします。


16:00-16:30
講師を囲んでティータイム