2019年12月21日、合原一幸副機構長が 2019年度現象数理学三村賞を受賞しました。

現象推理学三村賞とは自然・社会に現れるさまざまな現象に対して数理モデルを構築、解析することにより現象の理解を目指し、自然・社会を理解するための数学の重要性を再確認し、より積極的に現象の理解に貢献しようとする数理科学の分野で顕著な業績をあげている者を表彰し、現象数理学の更なる発展を図ることを目的としています。
今回の受賞は前立腺癌の間欠的内分泌療法がハイブリッド力学系として記述できる可能性を看破し、医師などの共同研究者とともにその治療動態を説明する数理モデルを世界で初めて構築したことが評価されました。合原副機構長は間欠的内分泌療法を数理的にモデリングしてその非線形ダイナミクスを解明するとともに、個々の患者の臨床データを用いてその有効性を検証しており、このような画期的な仕事は、カオスニューラルネットワークの提唱に始まる不断の研究によってなされたものです。

詳細は現象数理学三村賞のこちらのページをご参照ください。http://www.mims.meiji.ac.jp/award/index.html


合原一幸副機構長略歴

1977年  3月 東京大学工学部電気工学科 卒業
1979年  3月 東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻修士課程 修了
1982年  3月 東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻博士課程 修了
1982年  4月 日本学術振興会奨励研究員
1983年  4月 東京電機大学工学部電子工学科助手
1986年10月 東京電機大学工学部電子工学科専任講師
1988年10月 東京電機大学工学部電子工学科助教授
1993年  4月 東京大学工学部助教授
1995年  4月 東京大学大学院工学系研究科助教授
1998年  4月 東京大学大学院工学系研究科教授
1999年  4月 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授
2003年10月 東京大学生産技術研究所教授
2018年  4月 東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構主任研究者
2019年10月 東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構副機構長

関連リンク
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