2025年1月25日(土)、SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)にて、東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(WPI-Kavli IPMU)、東京工業大学地球生命研究所(WPI-ELSI)の3機関が共催する第10回合同一般講演会「起源への問い」を開催しました。

 本講演会では、伊藤由佳理 Kavli IPMU教授、岡田康志 IRCN主任研究者・教授、井田茂 ELSI教授、山内志朗 慶應義塾大学名誉教授の4名が登壇し、それぞれの専門分野から「起源」に迫る講演を行いました。IRCNの岡田康志 主任研究者・教授は、「『生命力』の起源を顕微鏡で探る」と題し、光学顕微鏡の限界を超えて分子を直接観察する顕微鏡技術の開発と、生きた細胞内での計測を進める最先端研究を紹介しました。生きている細胞、働く分子など、顕微鏡の中でしか見ることができない世界を画像とともに分かりやすく解説しました。

 講演後には、中世哲学を専門とする山内志朗教授のモデレーションのもと、登壇者による鼎談も実施し、異なる学問領域が交差する刺激的な議論が繰り広げられました。また、講演会終了後のティータイムでは、登壇者と参加者が直接対話できる貴重な交流の場が設けられ、活発な意見交換が行われました。

 当日は会場とオンラインを合わせ、246名にご参加いただきました。「起源を問う」という壮大なテーマに触れ、知的好奇心を刺激される貴重な時間となりました。


岡田康志 IRCN主任研究者・教授

哲学者のモデレートによる鼎談