第8回 IRCN・Kavli IPMU・ELSI 合同一般講演会
起源への問い

2022年11月23日(水・祝)13:00-16:00
オンサイト(
東京大学 伊藤謝恩ホール)& オンライン(Webinar)開催


宇宙・地球・生命・知性…その起こりはどのようなものだったのでしょう。私たちは歴史のなかで、たえずこの問いに向き合ってきました。本講演会では宇宙・地球・生命・知性の起源について、現在どこまで解き明かされているかその最先端のサイエンスをわかりやすくお話しするとともに、起源を問うとはどういうことなのかという根源的な話題について、サイエンティストの対話を仏教学者がモデレートします。
 
高校生以上の一般向けのシンポジウムです

登壇者
 

松村 知岳 准教授
東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構(WPI-Kavli IPMU)
ビッグバンの前を観る〜宇宙の起源へ〜
我々はどこから来たのか?シンプルかつ深淵な問いは、我々の目を宇宙の起源に向けます。現在、宇宙マイクロ波背景放射と呼ばれるビッグバンの残光が観測でき、それは宇宙に始まりがあることの証拠の一つと認識されています。この宇宙マイクロ波背景放射の偏光を精密に捉えることで、ビッグバン前に起きたと提唱されている宇宙の加速膨張(インフレーション仮説)の検証ができることから、世界中の宇宙論研究者がこの偏光信号の発見に向けて切磋琢磨しています。本講演では、ビッグバン前の宇宙を実験的に探索する研究を紹介します。
 

 

玄田 英典 教授
東京工業大学 地球生命研究所(WPI-ELSI)
宇宙で生命を探す
宇宙に地球外生命はいるだろうか?この疑問に、世界中の科学者たちが真剣に答えを出そうと奮闘しています。火星では大昔に水が流れた地形が各所に発見されており、近い将来、火星表層の砂が地球に持ち帰られる予定です。また木星や土星の衛星には、地下内部に液体の海が存在しているものもあり、そこでは微生物が今も活動しているかもしれません。さらに太陽系の外では、地球のような環境を持っていてもおかしくない惑星がたくさん発見されています。まさに地球外生命の発見前夜というべき今、その現状と近い将来の話をしたいと思います。
 

 

杉山(矢崎) 陽子 特任准教授
東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)
聴いて、話して、伝えていく:音声コミュニケーションを支える脳の仕組み
地球上にいる多くの生物が音声を用いてコミュニケーションしていますが、その中でどの様な音声を発声するか、発声学習できる動物は我々ヒトを含む限られた動物だけです。その中で歌を唄うソングバードは、我々ヒトの赤ちゃんが親との音声コミュニケーションを通して言葉を話すようになるのと同様に、発達期に親の歌を真似して唄うことで歌を学習します。コミュニケーションを介して自身の種に特有の歌を学習することで種を保存し、情報・知性を継承していると考えられています。本講演ではこのコミュニケーションから行う音声学習を可能にする脳の仕組みについての研究を紹介します。
 

モデレーター
 

馬場 紀寿 教授
東京大学 東洋文化研究所
プロフィール
1973年、青森県生まれ。2006年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。仏教の起源をたどり、古代インドの仏教を研究する。日本南アジア学会賞、東方学会賞、日本学術振興会賞などを受賞。著書に『初期仏教 ブッダの思想をたどる』(岩波新書)、『仏教の正統と異端 パーリ・コスモポリスの成立』(東京大学出版会)など。

 

オンサイト会場アクセス
東京大学 本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センター地下2F 伊藤謝恩ホール
東京都文京区本郷7-3-1 赤門の隣の建物です。

 

本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線) 徒歩8分
本郷三丁目駅(地下鉄大江戸線) 徒歩6分
湯島駅または根津駅(地下鉄千代田線) 徒歩15分

 

お問合せ science-event_at_ircn.jp
(_at_を@に置き換えてお問い合わせください。)
 

主催 
東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)
東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構(WPI-Kavli IPMU)
東京工業大学 地球生命研究所(WPI-ELSI)


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