2025年7月18日、山形大学附属小学校の6年生30名が、東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)を訪問しました。
はじめに、山形大学附属中学校の卒業生でもある飯野正光IRCN機構長補佐が講演を行いました。研究者を志したきっかけや研究者という職業について自らの経験を交えて語り、生徒たちは真剣なまなざしで耳を傾けていました。その後、カルシウムシグナルやインスリンに関する最先端研究を分かりやすい具体例を示しながら紹介すると、生徒からは積極的に多くの質問があがりました。
講演では、9年前に同様の企画で飯野医学部名誉教授(当時)の講演を聴いた同校の卒業生の一人が昨年、東京大学理科三類に進学したというエピソードも紹介されました。また、その学生から寄せられたサプライズメッセージも紹介され、「あきらめずに挑戦し続ける姿勢が大切」という先輩の言葉に大きな励ましとなった様子でした。
その後、生徒たちは東大医学部の「健康と医学の博物館」を見学し、飯野IRCN機構長補佐の解説のもと、人体の構造とその役割、医学・医療開発の歴史、そして最新の健康・医学に関する知見について学びました。
生徒からは、
「東大には行けないと思っていたけれど、たくさん勉強して挑戦したいと思った」
「“研究とは世界で誰も知らないことを最初に見つけること”という言葉が心に残った」
「何事もあきらめずに続けることが大切だと感じた」
といった感想が寄せられました。
今回の訪問が、生徒の皆さんにとって将来の進路を考えるきっかけとなり、次の一歩を踏み出す力につながることを期待しています。


