2024年2月1日、東京学芸大学附属高等学校の生徒さん30名が「科学見学実習」の一環でIRCNを訪問しました。
実施内容
「ニューロインテリジェンス」の研究内容の紹介から始まり、若手研究者による講演の後、研究室とコアファシリティを見学いただきました。さらに少人数のグループに分かれて研究者に直接質問できる交流会を実施しました。
【講演】
『遺伝子のON・OFFを決める仕組み~エピゲノム~』
椙下 紘貴 特任助教
椙下紘貴特任助教が『遺伝子のON・OFFを決める仕組み~エピゲノム~』の講演を行いました。講演の中でスマートフォンで回答できるクイズが出題され、集まった回答を生徒のみなさんと共有し椙下特任助教が一つ一つコメントをするなどしてインタラクティブに楽しみながら『エピゲノム』について学んでいただきました。
【研究室見学】
長井志江 研究室
『発達の多様性を解き明かす認知発達ロボティクス研究』
中田 星矢 特任研究員
中田星矢特任研究員による研究内容の説明の後、VRゴーグルを装着し自閉スペクトラム症(ASD: autism spectrum disorder)の視覚を体験いただきました。その後生徒さんが描いた絵から神経回路モデルを用いたロボットが完成を予測して絵を描き足す実験も体験いただきました。
【コアファシリティ見学】
ヒューマンfMRIコア
『MRIでわかるこころと脳との関係』
岡田 直大 特任准教授
岡田直大特任准教授が最新の研究成果である「思春期の脳とこころの不調の予防にいじめの防止が重要」を紹介し、その後IRCNのコア施設であるfMRIを間近に見ていただきました。fMRIの特色である磁力の強さを体感いただくため、実際に金属を持ってfMRIに近づいていただきその引力を体験いただきました。
【交流会】
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岡田直大特任准教授、椙下紘貴特任助教、中田星矢特任研究員が10名ずつ分けられた3グループを順番に回り生徒のみなさんと交流しました。
研究者になるきっかけ、大学・学部・進路の決め方、研究内容など生徒のみなさんからの質問に回答しながら自身の経験について語りました。
実習を終えた生徒さんから「研究者のイメージが全然変わって、みんな全員楽しそうで自分の興味あることを仕事にできるのが羨ましいです」「研究者に生で質問できて自分の将来の具体性が高まった」という感想があり、研究の楽しさを知っていただき、将来の進路を考えるきっかけになったようでした。