2024年4月22日、プリンセス・チュラポーン・サイエンスハイスクール チェンライ校の生徒12名、教員3名と東京学芸大附属高校の生徒12名、教員3名がIRCNを訪問しました。

実施内容
木村昌由美事務部門長による「ニューロインテリジェンス」の研究紹介からはじまり木村梨絵特任助教が講義を行い自身の研究成果を紹介しました。その後2つの研究室を見学し、さらに若手研究者に直接質問できる交流会を実施しました。

【講義】
『How can our brain still perceive familiar objects even when they become indistinct?』
木村梨絵 特任助教

木村梨絵特任助教は繰り返し見た画像であれば見にくくなっても知覚できる脳のメカニズムを明らかにした最新の研究成果を紹介しました。

【研究室見学】
長井志江研究室
『Robots for understanding the neural basis that supports human cognitive development』
リ ジャルイ 特任研究員

長井研究室ではニューラルネットワークモデルを搭載したロボットが、生徒の描いた絵の完成を予測し、絵を描き足す実験をしました。

自閉スペクトラム症の視覚をリアルタイムで再現するシミユレータを体験いただきました。

IRCN Babylab
『Exploring language development in infants: Insights from diverse methods』
ロブチェビック・イレナ 特任研究員
大野隼 学術専門職員

Babyラボでは子どもの言語習得の発達プロセスを解明するために実施している2種類の研究を紹介しました。

研究1は、赤ちゃんが着用できるオーディオレコーダーやカメラを使って、乳児の家庭での発話環境を記録する研究です。

研究2は様々な言葉に反応する脳の信号を測定する研究です。

【交流会】
3つの少人数のグループに分かれて研究者が順番にグループを回り生徒の皆さんと交流しました。


研究者との交流会で研究者の考えや研究にふれていただき、生徒のみなさんの知的好奇心が刺激されるなど研究の楽しさを知っていただくきっかけとなったようでした。