2018年7月20日(金)、東京大学本郷キャンパスにてIRCNは定量生命科学研究所との共催で利根川進マサチューセッツ工科大学教授によるセミナー「Neuroscience of Episodic Memory」を開催いたしました。

エピソード記憶を形成・貯蔵する神経メカニズムについて、記憶痕跡であるエングラムという観点から講演し、約300名の参加者は熱心に耳を傾けていました。また、最新の研究成果も交えながら、空間表現と時間表現が海馬でどう取り扱われているかについても御講演頂き、海馬が持つエピソード記憶の複雑な表現様式を多角的に御紹介して頂きました。

セミナーに先駆けて若手研究者との交流会が行われ、利根川教授からは好奇心が自身の将来の研究への強いモチベーションになること、自分が興味のある分野を追求することが最も大事であること、その分野で先進的で自由な研究をしている研究室を世界中から探していくべきであること等の貴重なアドバイスがありました。